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院長ブログ

薬を出すだけにしない|岩倉市の肥満外来 4つの特長

2026年8月14日

GLP-1などを使った「メディカルダイエット」は、いまや多くの施設で受けられるようになりました。だからこそ、どこで受けても同じではない、ということをお伝えしたいと思います。

薬を処方するだけなら、診察は数分で終わります。けれども肥満の治療で本当に難しいのは、減らすことよりも、減らしたあとに戻さないこと、そして体重の陰に隠れている病気を見落とさないことです。

この記事では、岩倉市ののざき内科・循環器内科が肥満外来で大切にしている4つのことと、当院が用意している「卒業までの道すじ」をご紹介します。治療内容と費用については「岩倉市の肥満外来とは|治療内容と費用」をご覧ください。

まず、治療の全体像から

当院の肥満外来は、3つの段階で進みます。診察のたびに「今どの段階にいるか」を必ずお伝えしますので、先の見えないまま通い続ける、ということにはなりません。

① 減量期6か月=1クール

目標体重を目指して減量します。月1回の受診で効果と副作用を確認し、必要があれば用量を調整します。

② 維持期最短3か月〜

薬を続けながら、達成した体重を体になじませて固めます。4つのプランから選べます。

③ 離脱期約3か月+卒業後1年

少しずつ薬を減らして卒業します。卒業後1年間の「おかえり保証」つきです。

特長1|循環器・総合内科の専門医が、体重の「その先」まで診ます

院長は日本循環器学会認定の循環器専門医、そして日本内科学会認定の総合内科専門医です。肥満の背景には、高血圧、脂質異常症、糖尿病、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、そして心臓への負担が隠れていることが少なくありません。

当院では、減量と並行してこれらの評価と治療を行えます。「体重は減ったけれど、血圧の薬はそのまま」ではなく、減量によって何が改善したのかを検査で確認し、必要に応じてお薬も調整していく。これが、内科のクリニックが肥満外来を行う一番の意味だと考えています。

各クールの開始時と終了時に血液検査を行い、終わったときには「何が良くなったか」を必ず言葉にしてお伝えします。数字が動くと、続ける力になります。

特長2|「やめ方」まで最初に設計します

この治療でいちばん大切なのは、実はやめ方です。

海外の臨床試験では、減量に成功したあとに薬を急にやめた場合、食事や運動の指導を続けていても1年後には体重が戻り、減った分の8割以上を保てた方は中止した群では2割弱にとどまった、という報告があります(薬を続けた群では約9割)。つまり、急にやめればほぼ確実に戻るということです。

だからこそ当院は、減量が終わったあとの「維持」と「卒業」を、あらかじめ形にして用意しています。

維持期の4つのプラン — 通院も費用も軽くなります

1回にお渡しする本数は同じ(原則4本)です。注射の間隔が延びるほど、通院の回数と1か月あたりの費用が軽くなります。

M1 間隔延長プランおすすめ

お薬・注射2週に1回の注射

ご来院2か月ごと

1回のお渡し4本

お薬代の目安16,000円/回(月8,000円相当)

M2 用量ダウンプラン

お薬・注射週1回・用量を減らす

ご来院1か月ごと

1回のお渡し4本

お薬代の目安お薬の量による

M3 経口切替プラン

お薬・注射飲み薬(リベルサス3mg)毎日1錠

ご来院1〜2か月ごと

1回のお渡し30〜90日分

お薬代の目安9,000円/30日

M4 そのまま継続プラン

お薬・注射週1回の注射を続ける

ご来院2〜3か月ごと

1回のお渡し8〜12本

お薬代の目安16,000円/月相当

※ 金額はマンジャロ2.5mgの場合のお薬代の目安です(別途、再診料500円)。プランは途中でいつでも変更できます。

注射をやめたい方には飲み薬に切り替える道(M3)がありますし、今のペースを保ちたい方はそのまま続けても構いません(M4)。維持期に期間の上限は設けていません。

離脱期の2つのコース — 卒業の仕方を選べます

維持期で体重が安定したら、卒業を目指す段階に進めます。

L1 ゆっくり卒業コースおすすめ

内容注射の間隔を3週に1回まで延ばしてから卒業

ご来院3か月ごと

お薬代の目安16,000円/回(月約5,300円相当)

L2 きっぱり卒業コース

内容お薬を終了

ご来院3か月後に1回

お薬代の目安0円

※ 急な中止(L2)はリバウンドのリスクが高くなります。ご本人が強く希望される場合は、リスクを十分にご説明したうえでお選びいただけます。
※ 途中で食欲が戻ってくるサインがあれば、無理に卒業を進めません。ひとつ前の段階に戻して、また安定させてから進みます。

「やめられない」ことは失敗ではありません
肥満症は慢性の病気です。高血圧の薬を飲み続けることが失敗でないのと同じように、薬を続けるという選択も医学的に妥当です。当院は離脱をあくまで選択肢として提示します。維持期の継続を希望される方に、卒業を強制することはありません。

この進め方に納得できたら

肥満外来は、相性のある治療です。まずは一度お話を聞きにいらしてください。健康診断の結果をお持ちいただければ、その場でできる判断も多くあります。

お電話でのご予約 0587-37-2018
WEB予約・LINE予約から「肥満外来」をお選びいただけます

特長3|増量するのは「効果が鈍ったとき」だけです

この薬は、用量を上げるほど費用も上がります。マンジャロの場合、1段階上げると月額が8,000円増えます(月16,000円→24,000円→32,000円→40,000円)。

当院は、順調に減っている方の用量を上げません。月2%前後のペースで減量できていれば現在の用量を据え置き、ペースが鈍ってきたときに初めて増量を検討します。

効果が出ている方に、必要のない増量をおすすめすることはありません。これは医学的に妥当なだけでなく、患者さんの費用負担を守る仕組みとしても機能しています。実際、多くの方は最も低い用量から始めて、しばらくその用量で経過されます。

特長4|厳しい食事制限や運動は課しません

「今日から間食禁止、毎日30分歩いてください」——そういう指導はしません。できなかったことを責める外来ではありません。運動についても「動ける範囲で構いません」とお伝えしています。ひざや腰に不安のある方には、負担の少ない方法をご提案します。

ただし、安全のために2つだけ必ずお願いしていることがあります。

  • たんぱく質を切らさないこと。食事量が減ると筋肉から落ちやすく、かえって戻りやすい体になります。「肉・魚・卵・豆腐・乳製品のどれかを毎食」という程度で構いません
  • 体重を毎日記録すること。これは治療の一部としてお願いしています。数字の動きが、次の判断材料になります

食事は「減らす」ではなく「たんぱく質を優先して食べる」。引き算ではなく足し算で考えていただくほうが、結果的に長続きします。

卒業したら終わり、ではありません|おかえり保証

卒業の3か月後に、もう一度だけ受診していただきます。体重と血圧を確認し、ご希望があれば血液検査も行います(再診料500円、血液検査をご希望の場合は2,000円)。ここで問題がなければ、肥満外来としての管理はいったん終了です。

そのうえで、当院は卒業後1年間の「おかえり保証」をご用意しています。

おかえり保証

卒業後1年以内に体重が戻ってきた場合(卒業時から3%以上)、再診料500円のみで、卒業前に使っていたお薬をその日から再開できます。初診扱いにはなりません。

卒業のときには、ご自身の「戻りはじめの体重」を実際の数字でお伝えし、紙にしてお渡ししています。

  • 卒業時の体重から+2% ── 注意。次の受診を前倒しして、生活を一緒に点検します
  • 卒業時の体重から+3% ── 早めに受診してください。お薬を再開して立て直します
  • 卒業時の体重から+5% ── 減量期からやり直すことをおすすめします

この基準を卒業前にお約束しておくのには理由があります。戻ってしまったときに、受診をためらってほしくないからです。戻ることは失敗ではなく、はじめから想定に入っている出来事です。気まずさを感じずに戻ってきていただけるように、あらかじめ約束しておく——そのための仕組みです。

効果が出ないときも、正直にお伝えします

この治療は、すべての方に同じように効くわけではありません。開始から3か月の時点で体重が3%も減らず、用量を上げても変化がない場合には、方針を根本から見直します。

選択肢としては、薬剤の変更、いったん中止、そして外科的治療(腹腔鏡下スリーブ状胃切除術)を行う医療機関へのご紹介があります。BMI35以上で6か月以上の内科治療によっても効果が不十分な場合、この手術は保険適用の対象となります。当院で減量期を1クール終えた時点は、ちょうどその要件を判断できる時期にあたります。

自院で薬を続けていただくことより、その方にとって最善の道を選ぶこと。それが結果的に、信頼していただける外来になると考えています。

まとめ

当院の肥満外来は、体重を落とすだけの外来ではありません。減量の先にある健康障害の改善を見届け、薬を卒業し、そのあと戻ってきてしまったときの受け皿までを、あらかじめ用意した外来です。

治療内容・対象となる方・費用については「岩倉市の肥満外来とは|治療内容と費用」にまとめています。岩倉市、江南市、北名古屋市、小牧市、一宮市など近隣の方も多く受診されています。

まずは今の体の状態を、一緒に確認するところから

「痩せられなかった」経験を責めることは決してありません。ご相談だけでも構いません。

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当院の肥満外来は公的医療保険が適用されない自由診療です。標準的な費用は減量期6か月で約103,500円(税込・マンジャロ2.5mg継続の場合、診察料・血液検査料を含む)、通院は月1回です。維持期・離脱期の費用は上記のとおりで、いずれも別途再診料500円がかかります。主な副作用として吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの消化器症状があります。妊娠中・授乳中の方、甲状腺髄様癌の既往歴または家族歴のある方、重度の胃腸障害・膵炎の既往歴のある方は治療を受けられません。使用する薬剤の承認状況および適応外使用に関する重要事項はこちらの記事に記載しています。本文中の臨床試験に関する記載は薬剤の一般的な知見であり、効果および必要な治療期間には個人差があります。

のざき内科・循環器内科

愛知県岩倉市大地新町3-43(名鉄犬山線 岩倉駅近く・駐車場あり)

診療時間: 月・火・木・金 9:00〜12:00/16:00〜19:00、土 9:00〜12:00/14:00〜17:00

肥満外来のご予約・ご相談 0587-37-2018

院長 野﨑俊光

この記事の執筆者

のざき内科・循環器内科 院長 野﨑 俊光

日本循環器学会認定 循環器専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医。愛知県岩倉市で内科・循環器内科・小児科・リハビリテーション科の診療を行っています。

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