お盆やお正月に久しぶりに実家へ帰省すると、「あれ、親がずいぶん歳をとったな」と感じることはありませんか。岩倉市ののざき内科・循環器内科には、帰省をきっかけにご家族に連れられて受診される高齢の患者さんが毎年いらっしゃいます。離れて暮らしていると気づきにくい体の変化も、久しぶりに会うからこそ見えてくるものです。この記事では、循環器専門医の視点から、帰省時にチェックしていただきたい「心臓の弱りのサイン」と、ご家族ができることをご紹介します。
久しぶりに会うからこそ気づける変化
心臓の機能は、多くの場合ゆっくりと低下していきます。毎日一緒に暮らしていると変化に気づきにくいのですが、数か月ぶりに会うご家族の目には「以前との違い」がはっきり映ります。「昔より歩くのが遅くなった」「階段で休むようになった」「顔色がすぐれない」といった印象は、単なる年のせいではなく、心臓や血管の病気が隠れているサインかもしれません。
帰省中にチェックしたい心臓のサイン
次のような様子がないか、さりげなく観察してみてください。
- ● 坂道や階段、平地の歩行で、以前より息切れしやすくなった
- ● 足のすね・足首を指で押すと、へこみが戻りにくい(むくみ)
- ● 夜、横になると咳が出る・息苦しくて眠れず、起き上がると楽になる
- ● 急に体重が増えた(1週間で2〜3kg以上)
- ● 動悸がする、脈が飛ぶ・乱れる感じがあると言う
- ● 疲れやすく、うたた寝が増え、食欲が落ちている
これらは、心不全(心臓のポンプ機能の低下)や心房細動などの不整脈、弁膜症といった、高齢の方に多い心臓の病気でみられるサインです。とくに「足のむくみ+息切れ+体重増加」がそろっている場合は、心不全の可能性がありますので、早めの受診をおすすめします。
高齢の親に多い心臓の病気
高齢になると、心臓の弁が硬くなる「弁膜症」、脈が不規則になる「心房細動」、そして心臓の働きが徐々に落ちていく「心不全」が増えてきます。心房細動は自覚症状が乏しいまま脳梗塞の原因になることがあり、弁膜症も進行するまで気づかれないことが少なくありません。いずれも、聴診と心電図、心臓超音波(エコー)検査で調べることができます。
ご家族ができること
- ● 家庭血圧を一緒に測ってみる(上の血圧だけでなく、脈の乱れの表示にも注目)
- ● 飲んでいるお薬とお薬手帳を確認する(飲み忘れや重複がないか)
- ● 「最近、健診や心臓の検査を受けた?」と聞いてみる
- ● 気になるサインがあれば、かかりつけ医への受診を後押しする
ご本人は「年のせいだから」と受診を嫌がることも多いものです。「私が心配だから、一度だけ診てもらって」というご家族の一言が、受診のきっかけとして一番効果的だと日々の診療で感じています。
帰省中に、強い胸の痛みが続く・冷や汗を伴う・意識がもうろうとする・呼吸が苦しくて横になれないといった様子があれば、夜間や休日でもためらわず救急要請(119番)をしてください。
当院でできること
のざき内科・循環器内科では、循環器専門医・総合内科専門医の院長が、心電図検査・心臓超音波(エコー)検査・血液検査(心臓の負担を反映するBNPなど)を必要に応じて当日行い、心臓の状態を評価いたします。岩倉市やその周辺(江南市・北名古屋市・小牧市など)にご実家がある方で、「帰省して親の様子が気になった」という段階でのご相談も歓迎です。ご本人の普段の様子をご存じのご家族の同伴は、診療の大きな助けになります。
まとめ
帰省は、離れて暮らす親の健康をチェックできる貴重な機会です。息切れ・むくみ・動悸・体重の急な増加は、心臓からのSOSの可能性があります。「年のせい」で片づけず、気になるサインがあればお気軽にご相談ください。
のざき内科・循環器内科
愛知県岩倉市大地新町3-43(名鉄犬山線 岩倉駅近く・駐車場あり)
診療時間: 月・火・木・金 9:00〜12:00/16:00〜19:00、土 9:00〜12:00/14:00〜17:00
お電話でのご相談・ご予約 0587-37-2018
この記事の執筆者
のざき内科・循環器内科 院長 野﨑 俊光
日本循環器学会認定 循環器専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医。愛知県岩倉市で内科・循環器内科・小児科・リハビリテーション科の診療を行っています。















