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院長ブログ

㉙ 変異株の現状

2021年9月12日

9月に入り、当院では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)陽性と診断する機会が確実に減ってきました。

そのことは前回ニュースのPCR陽性率の低下や実患者数にも表れています。

しかし、近隣の学校ではCOVID-19による学級閉鎖も起こっているようですし、まだまだ不安要素はあります。

 

 

さて、最近ニュースで「ミュー株」という新型コロナウイルス変異株の名前をよく耳にするようになりました。

現状の変異株についてまとめてみようと思います。

 

******

まず、名前のつき方から説明します。

変異株は発見された順番にα、β、γ、δ・・・株と名前がつきます。

これはギリシャ文字で英語のA、B、C・・・に相当する文字です。

δ(デルタ)以降のギリシャ文字、あまり知りませんよね?

ギリシャ文字を下記に添付しておきます。

<4D6963726F736F667420576F7264202D20834D838A8356838395B68E9A82CC93C782DD95FB> (keio.ac.jp)

(PDF:慶応大学作成)

 

 

発見された順番にギリシャ文字で名前が付いていくのですが、その変異株の社会への影響度からVOIとVOCに分類されます。

VOIVariant of Interestの略で、日本語で「注目すべき変異株」となります。

VOCVariant of Concernの略で、日本語で「懸念される変異株」となります。

重大性はVOC>VOIで、まずこの変異株は危険かもしれないと判断されたらVOIに認定され、その後、世界中に大きな影響を及ぼす可能性が高いと判断されればVOCに認定されます。

変異株は数多くあるものの、VOIとVOCに分類されている変異株を理解しておけばよい訳です。

 

それでは、VOIとVOCについて下表にまとめます。

<変異株の分類と呼称>

 
  WHOの名前

最初に見つかった

国と時期

現状
VOC α(アルファ)

英国

2020年9月

日本の第4波で主流
VOC β(ベータ)

南アフリカ

2020年5月

 
VOC γ(ガンマ)

ブラジル

2020年11月

 
VOC δ(デルタ)

インド

2020年10月

日本の第5波(現在)で主流
VOI η(イータ)

複数の国

2020年12月

入国検疫所で18例確認
VOI ι(イオタ)

米国

2020年11月

 
VOI κ(カッパ)

インド

2020年10月

 
VOI λ(ラムダ)

ペルー

2020年12月

 
VOI μ(ミュー)

コロンビア

2021年1月

日本で2例確認

******

 

 

ミュー株はコロンビアやエクアドルで流行が始まっている株で、感染力の増加が示唆されていますが、重症化の程度含めてまだよく分かっていません。

今後日本に多大な影響を及ぼす変異株がどれなのか、まだまだ分かりませんが、ウイルスはどんどん進化していますね。

今後も注視していく必要がありそうです。

 

 

それ以外の新型コロナウイルス感染症の現状に関するデータなどを今月厚生労働省が公表しています。

参考にしてみて下さい。

PowerPoint プレゼンテーション (mhlw.go.jp)

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