2⃣　コロナの死亡率と後遺症について考える

2021年2月9日

「コロナワクチンについて考える」の第2弾です。

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　新型コロナウイルス感染症のワクチンを打つか打たないかはメリットとデメリットを比較して最終的にはご自身で判断することになります。判断材料として新型コロナウイルス感染症による高齢者の死亡率と、感染後の後遺症について考えてみましょう。

　新型コロナウイルス感染症は、60歳を超えると基礎疾患の有無にかかわらず死亡率は上昇し、80歳以上で基礎疾患を有する方の死亡率は20％を超える恐ろしい感染症と言えます（下表）。表から自身の死亡リスクを理解しましょう。

＜新型コロナウイルス感染症による死亡率＞　国立感染症研究所（2020/12/28発表）

＊＊基礎疾患：心疾患（心筋梗塞・うっ血性心不全）、末梢血管疾患、脳血管障害、認知症、　呼吸器疾患（慢性閉塞性肺疾患：COPD、慢性肺疾患、気管支喘息）、肝機能障害、腎機能障害、高血圧症、高脂血症、糖尿病、消化性潰瘍、肥満、悪性腫瘍、膠原病、HIV/AIDS

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　では、若者は感染しても死亡する可能性は低いので感染しても問題ないのか？そうとも言えません。新型コロナウイルス感染症が国内で流行し始めた当初から、若年者の感染症状の軽いことが報道されイメージが固定化しました。しかし、若者でも感染後の後遺症に悩む事例が多発しています。日本でも厚生労働省がコロナ後遺症の実態把握の研究を開始し、2021年3月末に終了し結果を公表することになっています。現在、分かっている範囲で小規模な日本人のコロナ後遺症の電話調査（回復者63人）をお示しします。

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新型コロナウイルス感染症の後遺症（新型コロナウイルス感染症（COVID-19）診療の手引き・第4.1版より）

60日後

嗅覚障害

19.4％

呼吸困難

17.5％

倦怠感

15.9％

咳

7.9％

味覚障害