先週のコロナニュースでもお伝えしましたが、デルタ株による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、今現実に我々のすぐ近くにいます。
今までは発熱しても「風邪だろう・・・」、と思って病院受診していなかったかもしれません。
確かに、8月初旬までのコロナPCR検査陽性率は低く、単に風邪の可能性が高い状況でした。
しかし、今は違います。
下の表を見て下さい・・・
<当院のCOVID-19の検査数と陽性率>
検査件数 | 陽性者数 | 陽性率 | |
7月第2週(7/4-7/10) | 20 | 0 | 0.0% |
7月第3週(7/11-7/17) | 11 | 0 | 0.0% |
7月第4週(7/18-7/24) | 12 | 1 | 8.3% |
7月第5週(7/25-7/31) | 10 | 0 | 0.0% |
8月第1週(8/1-8/7) | 12 | 0 | 0.0% |
8月第2週(8/8-8/14) | 14 | 6 | 42.9% |
8月第3週(8/15-8/21) | 64 | 25 |
39.1% |
先々週から検査件数が急激に増えたのとともに、陽性率が40%まで上昇しています。
私の感覚で言うと、「またコロナ陽性」、「また陽性」、「この人も陽性なの!」・・・
今は、熱があればCOVID-19ではないかと考え、早めに検査を受けるべきです。
家族、職場、学校などへの影響を考えると、尚更です。
検査陽性率は、高ければ高いほど見逃している人が多く、低ければ低いほど感染者の捕捉率が高いことになります。
例を上げましょう。
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<①陽性率40%と②10%の比較>
①(40%)では10人検査をすれば4人がコロナ陽性となります。ならば、100人検査することで40人もの陽性者を見つけることが出来る、ということになります。
②(10%)では、10人検査をすれば1人がコロナ陽性となります。よって、100人検査しても10人の陽性者しか見つけることができません。
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何となくわかりますか?
つまり、陽性率が40%ということは、「コロナに感染している方を多く見逃している」と言え、より多くの検査を行い陽性者を多く見つけ出し、自宅療養等の対策を取らないといけない状況ということになります。
世界保健機関(WHO)は検査陽性率5%未満を維持することを推奨しています。
以下のサイトでは、ジョンスホプキンス大学が世界各国のCOVID-19検査の陽性率を公開しています。
知人からの話で、名古屋の繁華街の人出は信じられないくらい多いと聞きました。
愛知県では毎日1000人、1200人、1600人、1800人とCOVID-19陽性者が増え続けており、おそらく2000人は超えるでしょう。
今後ピークを越えてもしばらく高止まりが続き、1000人新規陽性者が出ることに皆が慣れてしまうのではないかと心配しています。
愛知県も緊急事態宣言に入ることが確定しましたので、これを機に自粛生活を心掛けましょう。