この日本の猛暑の中、オリンピックでの選手の活躍には頭が下がります。
特に屋外競技には厳しい条件ですね。
競技に限らず、屋外で作業される方は熱中症に注意しましょう。
対策してても連日の屋外作業は危険と認識して下さい。
***
さて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)です。
全国の感染者数は連日最多を更新しており、今までの第3波や第4波とは違う規模になりつつあります。
(厚生労働省:データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-より)
そんな中、COVID-19による死亡者数が10~20人/日に抑えられているのはコロナワクチン接種が高齢者中心に進んだおかげです。
コロナワクチン2回目接種後およそ1週間で十分な免疫(抗体)を獲得できます。
しかし、新型コロナウイルスに感染しないわけではありません。
2回目接種が済んだ方もマスクや手洗いなどの感染予防策は徹底して下さい。
特にデルタ株(インド型)に至っては、2回コロナワクチン接種済みの方が感染する「ブレイクスルー感染」が話題となっています。
コロナワクチンを打つことで「感染しにくくなり、もし感染しても重症化は免れる」と理解して下さい。
最近、咳発熱者外来を診ていて感じることは、大人の発熱者はCOVID-19を心配して受診される方が多いですが、子供の発熱の付き添いで来る親御さんは、自分の子供がCOVID-19に感染しているかもしれないとあまり考えていない、ということです。
確かに、デルタ株が流行する前はCOVID-19の感染の主体は大人でした。
でも、デルタ株でも同じことが当てはまるのでしょうか?
***
<デルタ株は子供にも感染しやすいのか?>
この疑問の答えを探してみましょう。
沖縄コロナ若者で拡大 小学生で最多、小児の入院も 陽性妊婦の出産相次ぐ(琉球新報) – Yahoo!ニュース
このニュースによると、沖縄県で7/26~8/1の1週間に確認された感染者2461人のうち、職業・学校別で最も多かったのは小学生で143人でした。
デルタ株疑い割合78.9%に 沖縄のコロナ、ほぼ置き換わる | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス (okinawatimes.co.jp)
沖縄県では現在、新型コロナウイルス感染症の78.9%がデルタ株に置き換わっています。
デルタ株がほぼ占拠する地域では、大人同様に子供もCOVID-19に罹りやすいと考えて良さそうです。
近いうちに日本中がそうなります。
デルタ株は感染力を示す基本再生産数(R0:1人の患者が平均して何人に感染を広げるか)が5~9と言われており、水痘(水ぼうそう)の6~8と同等です。
水痘は家族にいれば90%は家族内感染するといわれます。
デルタ株もそれと同等という評価です。
早期発見、早期隔離。
愛知県もそろそろ東京・神奈川・大阪並みにヤバくなります。
COVID-19は診察だけでは判断がつかない場合も多いです。
有症状者は公費負担でCOVID-19の検査を受けることが可能ですので、早期発見し周囲に広げないためにもCOVID-19の検査を積極的に受けることをお勧めします。