子宮頸がんワクチンは世界的に標準的なワクチンです。
しかし、日本は医療先進国の中で接種率が突出して低い国になっています。
その要因は明らかで、子宮頸がんワクチンが2013年4月に定期接種となった際にワクチン接種後に体の痛みを強く訴える人が副反応として全国放送されたことがきっかけとなり、厚生労働省はその後子宮頸がんワクチンの積極的推奨を取り下げ調査を開始しました。
そのため、しばらくは子宮頸がんワクチンを接種する人はほぼ0となりました。
結局明らかな因果関係は見られず、世界的にも同様の症例が多発したことはなく、ようやく2022年4月から厚生労働省は子宮頸がんワクチンの積極的推奨を再開しました。
広報誌「厚生労働」2022年5月号 特集|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
その後、子宮頸がんワクチンの接種者は増えているものの未だ低水準と言わざるを得ません。
子宮頸がんは妊娠適齢期を含む若い女性に多い癌です。
その人の人生のみならず、小さなお子様含むご家族へも多大な影響を及ぼすことにもなるため、ワクチンでリスクを減らせることを是非知っていただきたいと思います。
子宮頸がんワクチンが定期接種取り下げになってから再開になるまでの期間に接種機会が奪われた人たちを対象に『キャッチアップ接種』が行われています。
この有効期限が今年度までに迫っています!
子宮頸がんワクチンは2回(~3回)接種で打ち終わるまで初回接種から最低4か月の間隔が必要になります。
ということは本年11/27までに初回接種を開始しない場合は公費負担での接種が完遂しないことになります。
自費での接種は非常に高額になります(1回27,000円)。
是非、今からでもご検討ください。