全国的に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規陽性者数の減少傾向が続いています。
10/11は東京の新規陽性者数が49人で、1年以上ぶりに50人を下回りました。
日本全体でも10/11は新規陽性者数が369人ですごく減りましたね。
よかったよかった。
話はかわり、最近では今シーズンはインフルエンザが流行するのではとの憶測がありますが、これってどういう根拠があるのですかね?
手洗い・うがいに手指消毒が徹底され、幼稚園・保育園や小中学校でも発熱者の休園休学が徹底されている今、インフルエンザが流行するとは考えにくい、と個人的には思っています。
とはいえ、インフルエンザ流行の予測は不能という立場で、インフルエンザワクチン接種は推奨されるでしょう。
そこで、今後12歳になる小学6年生は12歳になってからコロナワクチンを打つことになりますが、「コロナワクチン」と「インフルワクチン」はどれくらい接種間隔をあければよいかご存知ですか?
答えはお互いのワクチン接種後から2週間をあけて接種することになります。
詳細は下の厚生労働省のサイトにも説明があります。
接種を受ける方法|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
これは、新しいルールです(今後かわる可能性はありますが)。
ワクチンには今まで「不活化ワクチン」、「生ワクチン」、「組換えたんぱくワクチン」があり、今のCOVID-19の流行で「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」、「ウイルスベクターワクチン」が新しくヒト用として使用されるようになりました。
今までの「不活化ワクチン」、「生ワクチン」、「組換えたんぱくワクチン」では、[生ワクチン⇔生ワクチン]の組み合わせは4週間あける必要がありましたが、それ以外の組み合わせ(つまり[不活化ワクチン⇔生ワクチン][生ワクチン⇔不活化ワクチン]など)は制限なく接種可能(同時接種含む)でした。
そこに、新しい「mRNAワクチン」と「ウイルスベクターワクチン」が出てきたので、新しくルールが作られたということです。
そのルールが、新しいワクチン(つまり「mRNAワクチン」と「ウイルスベクターワクチン」)と従来型のワクチン(つまり「不活化ワクチン」、「生ワクチン」、「組換えたんぱくワクチン」)はお互いに2週間あけましょう、というルールです。
分かり易く表にまとめましょう。
組み合わせ | 接種間隔 | ||
mRNAワクチン ウイルスベクターワクチン |
⇔ |
不活化ワクチン 生ワクチン 組換えたんぱくワクチン |
2週間 |
生ワクチン | ⇔ | 生ワクチン | 4週間 |
生ワクチン | ⇔ |
不活化ワクチン 組換えたんぱくワクチン |
制限なし |
<その他の注意点>
♦ 経口生ワクチンとしてロタウイルスワクチンがありますが、経口生ワクチンは不活化ワクチンと同じ扱いになりますので、接種間隔に制限はありません。
♦ 上記の表は、異なるワクチン同士が前提の話です。同じワクチンを複数回接種する場合はそれそれのワクチンの接種間隔にルールがありますので、効果が最大限に発揮するためにそのルールを守る必要があります(例:インフルワクチンの2回目接種は3-4週間あける)。
コロナワクチンは3回目接種を実施することが決まっています。
今後冬にかけて、インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)や肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)、帯状疱疹ワクチン(生ワクチン・組換えたんぱくワクチン)など接種を考えている方は参考にして下さい。