新年度が始まりました。
学業・仕事の1年がリセットされる日です。
まだまだ新型コロナウイルス感染症が話題の中心にありますが、私は以前から懸念している事項があります。
健康診断・人間ドック・各種がん検診(以下、健康診断等と表記)の受診率です。
年度が切り替わったばかりなので正確な数字は出ていませんが、昨年度の健康診断等の受診率は確実に下がっています。
大企業は時期をずらして施行している印象ですが、中小企業は曖昧になったしまったところもあり、まして個人での受診はコロナを意識して控えたという声も聞きました。
これが何を意味するか?
生活習慣病の放置につながり、また早期発見できる癌を見逃してしまうことになります。
結果として、脳血管疾患(狭心症、心筋梗塞、脳卒中)が増え、がん死亡者数が増えます。
特に癌です。
日本人の死因の第1位は圧倒的に癌です。
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現在、新型コロナウイルス感染症での死者数が毎日報道されていますが、癌による死者数は毎日平均1000人を超えており(2019年人口動態統計月報年計の概況より)コロナ死の10倍を超えます。
癌は早期発見が出来れば完治できる病気です。
しかし、今回の特殊な状況で今年度がんと診断された方が急に増えると、それを治療する医療機関が希望通りがん患者を受け入れきれなくなる可能性があります。
つまり、がんと診断されてもすぐに治療できない事態が起こりえます。
そうならないことを願っています。
癌の早期発見には健康診断等の毎年の受診が最も効果的です。
昨年度に健康診断等を受けなかった方は早期に健康診断等を受診しましょう!
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五条川沿いの桜