心大血管リハビリテーションとは
心大血管リハビリテーション
(通称:心リハ)をはじめました!
整形外科疾患でリハビリをするように、心疾患を有する方は心リハをすることで心臓をいい状態に保つことができます。
これからの時代は心リハまできちんと行うことが求められる時代になるでしょう。
- 対象となる方は
- ① 狭心症・心筋梗塞の方
- ② 心臓の手術をされた直後の方
- ③ 心不全
- ④ 血管病(大動脈の病気、足の血管病)です。
心疾患に最適化されたプログラムでリハビリテーションを行います。
残念ながら、クリニックでの外来心リハを行っている施設は愛知県内でも非常に限られているのが現状です。
院長が今まで心リハに取り組んできた経験を生かして地域に浸透させることを目指します。
- 心臓の状態により、座る・立つ・歩くのように段階的に進めていきますが、外来では 室内自転車・ウォーキングマシンなど有酸素運動を中心に行います。
- 集団で行う場合は、準備運動・歩行やエルゴメーターなどによる運動・整理運動を
中心に行います。
有酸素運動の他には、状態に合わせた筋力トレーニングやストレッチポールで リラクゼーションを行います。 - 診察の中では日常生活の注意点などを学習します。
※リハビリ中は心電図モニターをつけて心拍数などを監視する場合もあります。
期待できる効果
-
中には病気になる前より元気になる方もいらっしゃいます。
-
筋肉の量が増え、今まではつらかった動作なども楽にできるようになり、長続きできるようになります。
-
心拡大・心肥大を抑制し、同じ動作でも心臓にかかる負担を減らすことができます。
-
バイパス血管が18%つまりにくくなると報告があります。
-
血圧の低下、善玉コレステロール(HDL コレステロール)の増加、中性脂肪の減少、喫煙率の減少などの効果が期待できます。
そして、気持よく運動を続けることでストレス解消にもなります。
5年目になるとこんなに差が見られます。
運動すると冠動脈の狭窄が改善する
〈注意点〉
心筋梗塞を発症した直後は、重篤な不整脈が起こりやすく、安静が必要です。
胸の痛みも治まり、「もう、動いていいんじゃないの?」と思いがちですが、心臓リハビリは障害されていない心筋を保護しながら側副血行路を育てるため、段階的に進めることが大切になります。
自己判断で活動を多くしたり、運動したりすることは控えてください。